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2020年7月3日(金

「脳が行う情報処理の流れを知り、考える能力を向上する。」を公開しました。

 

2020年6月26日(金

日本企業は「投資への知識」と「結論を導く力」が不足している。キーワードで直感・センスを磨き、新しい時代を乗り越える。を公開しました。

 

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脳が行う情報処理の流れを知り、考える能力を向上する。

考える能力を引き上げるためには、人間の「脳」が情報をどのように処理しているか、この仕組みを理解することが近道です。これはPCに置き換えるとイメージしやすいと思います。CPUは論理的思考やフレームワークなどの思考方法に位置し、処理速度、高度な計算に影響を与えます。HDやSSDは記憶(=データベース)であり、必要な情報が蓄積されていきます。ノードネットワークが検索エンジンとなり、キーワード、フレームワーク、データベースを繋げます。PCと同じように正しく設定すれば使いやすくなりますし、誤った設定をすれば予期しない動作が起こります。どんな道具でも使い方を知らなければ、望んだ結果は得られません。脳の仕組みを知ることによって、その特性に合わせたトレーニングや処理の準備を効果的に行うことが可能となります。

 

1.意識してトレーニングすることにより効果が高まるもの

(1)思考方法のトレーニング

論理的思考やフレームワークはトレーニングすれば考えるフレームワークが身につきます。3種類ほど学べば、ほとんどの場面に対応できるようになるでしょう。ロジカルシンキングやマインドマップ、最近ではデザイン思考などいろいろありますね。習得のお勧めはロジカルシンキング、インバスケット、事業戦略のフレームワークです。

ついでに周辺知識として財務も学ぶと良いでしょう。マーケティングは実践のなかで他社を比較しながら学ぶほうが有意義です。経営に関する知識が考えるための軸をもたらします。

 

お勧めの思考方法
  • ロジカルシンキング
  • インバスケット
  • 事業戦略のフレームワーク

 

(2)記憶力の効率的な向上

記憶力を高めるに「話す・書く・まとめる」という方法がよいでしょう。スタンダードな方法ですが、これに勝るものはありません。記憶術などの書籍はその本を書いた筆者にしかできません。試してみたらわかるでしょう。その通りにできない理由としては、その筆者の思考のクセを前提に書かれているためです。中には見たものを一瞬で覚え、一生忘れないという特殊な方もいますが、それは大変まれです。遺伝的な要素と考えてください。

「話す・書く・まとめる」を効率的に行う方法があります。日々の仕事の中で、メモを取り、まとめ、説明する、これをやっていると思います。意識してこの量を増やすだけです。簡単なことでも一言だけでいいのでまとめて、周りに話すだけでも効果があります。必要な情報が自然に蓄積されていきます。また、短期記憶、長期記憶と呼ばれるように必要性のない情報はすぐに忘れます。反対に生命の危機に関する情報は記憶しやすくなっています。メモに残すという習慣がとても重要ということです。

 

記憶力の効率的な向上
  • 日々の仕事のなかで「話す・書く・まとめる」を習慣化。

 

(3)ノードネットワークを鍛える

脳にはニューロンと呼ばれる神経細胞があり、シナプスと呼ばれる出入力部で信号の受け渡しが行われています。この回路網をモデル化したものをノードと呼んでいます。このノードが頭のなかに100億以上あり、それぞれつながっています。このネットワークを通じて言葉や感情、経験が情報として伝わります。

職場でLANケーブルとLANケーブルがたくさん刺さったハブを会社で見たことがあるでしょう。PCも含めた全体を回路網としてイメージするとわかりやすいと思います。LANとの違いは、使えば使うほど、処理できる量、ネットワークの広がりが増えるというところにあります。脳は成長し続ける器官と言えます。インターネットで調べ尽くす、本の虫となるなど、大量の情報に自らを置くことによって、脳をどんどん使っていきましょう。これも日々の仕事のなかで向上が可能です。例えば商品などの他社分析について、上位3社までしか比較していなかったとしたら、対象を10社まで拡大してみてください。これまでと異なる視点や新しいアイデアが生まれることになるでしょう。

なお、AIはこの脳のモデルを計算式で表したものです。そのためニューラルネットワークと呼ばれています。

 

脳内のノードネットワークを鍛える
  • あえて大量の情報に自らを置くことによって脳をフルに使う。



2.脳が行う「考える」という処理

(1)脳が行う考えるという定義

それでは「考える」ということを脳がどのように処理しているかについてもう少し具体的に考察しましょう。

「考える」ということを大きくわけると

  • 言葉で思考する
  • 感覚的に感じる
  • 過去の経験・事例から探す

この3つがあります。

右脳、左脳という機能による分け方もあります。

 

言葉については文字通り「言語」で考えるものと、「数字・数式」で考えるものがあります。
感覚についてはイメージのように頭のなかでの「描写」するもの、それから視覚、音、味、感触、臭いの「五感」、そこから感じる「雰囲気」「感情」などがあります。
過去の経験については、「データベースの蓄積」と「条件反射の定着」ということになります。そのため「考える」とは少し位置付けが異なり、記憶というほうがより適切かもしれません。ただ、関係が深いため一緒に話をしていきましょう。
また、それぞれさらに細分化できますが、ここでは大きくとらえて話を進めさせていただきます。

 

(2)脳の記憶の処理

人間の脳は「言語」「感覚」「経験」を個々に記憶します。最初から連動させて記憶しているわけではありません。言葉と行動が伴わない理由はここにあります。子供に「やけどするからさわっちゃだめだよ」と言っても、子供は熱い鍋をさわります。やけどという言葉と熱いという感覚が「セットで蓄積」されていないことが理由です。やけどする体験を経て、初めて熱さという情報が言葉と繋がり、さわってはいけないという知識を得ます。生存に関するものほど連動して蓄積しやすく、この連動が弱いと同じことを繰り返します。言葉というラベルがつけられた感覚や経験・事例が増えることによって、思考や行動がコントロールできるようになっていきます。

 

(3)脳の情報の流れ方

また、ノードネットワークの中で信号が流れやすい方向、流れにく方向があります。これは遺伝的な要因や蓄積された知識などによって影響を受けます。何度言われても同じ忘れ物を繰り返す理由はここにあります。「忘れ物をしないようにする」といことに信号が流れない構造になっているということです。習慣化することによってある程度は対処できますが、何百回繰り返しても改善されなければ脳がそれに対処できる構造となっていないと考えたほうがいいでしょう。構造的な問題のためこれを変えることは困難です。ただ、そのままだと問題となるため、仕事などではチェックリストを確認することで対処します。これをノードネットワークの観点で見てみると、元の構造を修正するのではなく、別の回路を作って、違う行動で対応しているということになります。対応策をもっと簡単に言うと、「何度繰り返してもできないことは、直接的な対応をやめ、他の方法でカバーできないかを検討する。」ということです。

 

(4)脳の感情の処理

感情は動物的な本能と日常生活上の周囲の真似の反復によって身につきます。もし、赤ん坊が大人になるまで1人だけしかいない部屋で育てたとします。言葉はしゃべれず、笑顔、泣くなどの感情表現を持たない動物として成長してしまうでしょう。親、兄弟の言葉、表情、接し方を繰り返し、真似ることによって、うれしさ、かなしさ、心の動きが脳のなかに蓄積されていきます。蓄積量と伝達量によってノードネットワークが強化され、豊かな感情を持った人へとなっていきます。最近では子供が乳幼児のときから共働きが増え、子供と接する時間が極端に減っています。極端に無機質で無感情な人が増えていくことになることが危惧されます。

また、知識を得て、感情をフレームワークで処理するようになると、本能的な対処から、理性というフィルターをかけた処理に行動が変化します。若いうちからフィルターをかける処理を反復することによって、社会的に好ましいとされる成長が見込まれます。

ただし、人間には本能や元々の身体的な能力に限界があるため、脳が処理できない事象、どうしても行動に移せないものが存在します。社会的な望ましさを押し付けすぎると、これに当たったときに望まない行動やメンタルダウンを引き起こします。

 

3.考える能力の望ましい姿

残念ながら今はまだ正解がありません。正解を示せたとしてもそれは実現不可能でしょう。確実に人間の脳の処理能力を超えてしまうためです。言語、数学、歴史などあらゆる知識を習得し、異なる価値観や人間の考えを全て理解できればその入り口に立つことはできるかもしれません。CPUやメモリなどの電子デバイスを脳に埋め込み、情報伝達の高速化と記憶領域の拡張ができれば可能かと思いますがまだずっと先の話です。

今後10年程度の期間に限定してみると、心の健康の問題、AIなどのテクノロジーに対応する問題、労働に関する問題、外交の問題、食糧の問題が、人間の思考に影響力を持つと予測されます。人間としての本能とバランスを取りながら、知性を高めていくことが求められていきます。

学校の教育も記憶から自発的な行動に変わりつつあります。自分で考えるという方向にようやく進み始めました。その時に何を軸にして考えるべきかという問題が発生します。これを形作っていく10年となるのではないでしょうか。そのためにも倫理観を教えていくことがより重要となっていきます。

現在、テレビや新聞などのマスメディア、ネットニュース、動画サービスからたくさんの情報を得ることができます。消費者が情報を選択できる時代となっています。しかし、どれも主張が偏っているということに気を付けなければいけません。メディアも企業です。お金の出どころ、その意向にそった報道となるのが普通です。また、メディアは非常にたくさんのライターを使います。信頼性の高いメディア、新聞であってもフェイクニュースが多分に盛り込まれています。

正しい情報を得るためには、日本史、世界史、とくに近代の外交・戦争の歴史を直近300年程度を知っておくほうがいいでしょう。現在の情報は過去の歴史からの流れで発信されています。

そして、政治とお金の問題をどう見るかによってものごとの良し悪しが変わります。賄賂、談合、普通に考えたらNGですよ。ところが日本も他の国々も基本的にはこれで成り立っています。合法的にやるか、グレーゾーンでやるか、明らかにNGでもやるかの違いです。公共事業などは賄賂と談合でずぶずぶです。取り締まらない理由はみんなわかっていても必要だと認識しているからです。社会の役に立って、だれも損せず、むしろみんなが恩恵に授かるという状態であれば黙認という状態です。社会の役に立たず、だれも損しないが、特定の人だけが得をするとなるとNGとなり、いろいろ騒がれます。

システムの設計などはいい例です。細かい調整をしながら、使える仕組みに仕上げていきます。それを詳細な仕様書で真っ向勝負の入札方式にすると導入されてから上手くいきません。あらかじめヒアリングという形で様々な場合を確認しながら仕様書を作っていきます。予算と納期の関係から、受注前に資材を用意しなければいけないなんてこともざらです。そんなことはないという人は、なんでも可能にしてすまうたった5%の優秀な集団に属しているか恐ろしく無知な人ということでしょう。

ここで大切なことは「結果がどうなるか」ということです。まっとうなことでも、それをやるとみんなハッピーになれないというものが存在します。一つ例を考えてみましょう。「銃社会であるアメリカに住んでいたとします。あなたは銃社会に反対しています。隣人が自分の子供を打ったときはどうしますか?」

世の中は理不尽で不平等ということを理解しなければいけません。もしそれを知らずに生きていけたならそれはとても恵まれた環境で育ったということです。ラッキーなことなのでその方はそのままでもいいかと思います。ただ、大半はそうではありません。その理不尽さと不平等を理解し、倫理観を高めていくということがとても大切です。

学校教育についていつも疑問に思うことがあります。まずは教師側の問題です。企業に努めたことがない人間が何を教えられるのか?ということです。数式や歴史などは教えられるかもしれませんが、人間性を育むことができるのだろうかという疑問が頭を離れません。私立は教員を厳選しているので問題ないでしょうが公立は疑問だらけです。

そして保護者にも問題があります。自分たちが育てていることを認識していない親がいます。モンスタークレーマーとなられても学校が全ての責任を負えるはずがありません。今後は親の再教育も一緒に行う体制が必要になっていくのではないかと考えます。

また、現行のPTAはとっとと解体したほうがよいでしょう。子供をレールの上に乗せて、自分で考えることができない人を作っている元凶と言えます。違うというならば世の中の成功者がどうして成功できたのかを説明できるようになってからにして欲しいと思います。自分の枠のなかでしか考えることができない人達が何を教えられるのでしょうか。子供達が自由に発想して、自分で工夫して考える能力を引き出す環境とは何かを一度考えて欲しいと思います。

 

まとめ

日本は豊かになりましたが、社会には上記のように問題がまだまだ多数存在します。もし、現段階に限定して考える能力を定義するならば、「常識がどのように変化してきたか、今後どのように変わりそうか、これを見据えてよりよい方法を考え続けることができる力」ということではないかと思います。そしてキーワード学で推奨している「キーワードでシンプルに考え、つなげること」がそれを助けてくれることでしょう。