ロジックツリーはキーワードで掘り下げてこそ真価を発揮する。

ロジカルシンキングにはフレームワークにロジックツリーと呼ばれるものがあります。ロジックツリーは問題の原因を掘り下げるために使われます。なぜ、なぜと繰り返し、問題の根幹にあるものを見つけるのですが、実際にやってみると思うようにいきません。それはなぜなのでしょうか?実はロジックツリーには下記のような問題点があります。

 

ロジックツリーの問題点

・問題が掘り下げられない

・原因が同じところをループしてしまう

・原因が複数にまたがる

 

実践してみるわかりますが、きれいに整理しようと思ってもそうはいきません。これには理由があります。原因を掘り下げるときに「文章」で考えてしまっているためです。例えば「毎朝、遅刻をしてしまう」という問題があったときに、原因は「夜遅くまで起きていて、寝るのが遅くなっているから」と考えます。ごく普通の考え方なのですが、この普通の考え方が思考をストップさせています。

文章で考えると複数の要因が1つの理由として表現されてしまいます。このまま掘り下げていくと、複数の要因に対して無理やり1つの結論を結び付けてしまうということが起こります。

 

ロジックツリーで原因を正確に掘り下げるには?

ロジックツリーを使って原因を正確に掘り下げるためにはどうしたらいいでしょうか。複数の要因が絡んで原因となっている場合、その要因を1つずつにわけ、情報として扱いやすい状態にします。その最も簡単な方法が「キーワードで掘り下げる」ということです。先ほどの遅刻の理由をキーワードで考えてみると、

・夜更かし

・就寝時間が遅い

この2つにわけることができました。これは単純な情報に加工した状態です。単純化された情報は扱いがとても簡単になります。さらにここから掘り下げることが容易となります。

・夜更かし → ゲーム → はまりやすい

というような具合です。ここまで問題の真因が見えれば、解決策として「ゲームの時間を決める」というところまで行きつきます。事例が簡単なため、「そんなことわざわざ考えなくてもわかるよ」という方もいるかもしれませんが、扱う内容が高度であっても同じです。情報をキーワードで単純化して考えることにより、原因まで瞬時にたどり着くことが可能となります。

 

キーワードで考える効果

人は言語を扱います。会話のなかで言葉を覚え、「文章をつなげた文脈」で記憶していきます。子供のころから大人になるまでずっとそうして生きていき、これからも同じように生きていきます。その習慣から理由を考えるときも文脈で考えます。これはごく普通のことです。

ビジネスにおいては、日々、新しい問題が発生しています。日常と同じように問題の理由を、これまでの経験の中から「似たような文脈を探し、それと同じであろう」と結論づけます。「こうだから、こう」というやつです。ところが、ビジネス上の問題は複合的な要因によって発生します。多数の人と仕組みによって構築されているからです。これを文脈で考えていくと視点が1つになってしまい、要因は表面的なものしか把握できなくなります。

 

キーワードで考えることはこれらの複合的な要因を紐解き、問題を解消する手段の一つとなります。パズルを想像してみてください。四角形や三角形であれば簡単に組み合わせができます。星形や台形の一部が削れたようなものはどうでしょう。組み合わせるのは難しいですよね。言葉も同じです。単純なものほど扱いやすくなります。

 

パズルのように組み合わせる

もう少し具体的に見ていきましょう。問題を掘り下げるときに、要因を連想ゲームのようにキーワードでたくさん挙げてみてください。文章で考えるときよりも量が多く出てくると思います。それを使ってパズルのように組み合わせてみていってください。情報がきれいに整理されていく様子を体験できるかと思います。

このように単純化された情報は、複合的な要因の関係性を明確にしてくれます。「この四角形は三角形を2つ組み合わせたものです」という具合です。

 

まとめ

複雑な情報も「キーワードという単語や短文で考える」ことによって、情報を単純化できます。複数の要因が絡む問題もキーワードによって、関係性が明らかにすることが可能となります。これがロジックツリーはキーワードで掘り下げることによって真価を発揮するという理由です。

「キーワードでシンプルに考え、あらゆる問題を解決する」ということを覚えておいていただければ幸いです。